生姜(ショウガ): 爽やかな香りと辛味 あらゆる料理にちょい役で出演
辛くて顔をしかめる=はじかみショウガは熱帯アジア原産の多年草で、肥大した地下茎部分を食用とする。日本には3世紀頃に中国から伝わって来たと言わる。平安時代中期に編さんされた書物には食品として栽培されていたことが記載されている。古名は「くれのはじかみ」。「はじかみ」は「歯でかんで顔をしかめる」の意味で、山椒やワサビなど辛いもの全般を指す言葉。大陸から伝わってきたショウガは王朝の名をとって「呉のはじかか...
主役になることはないけれど、薬味として、隠し味、臭み消しとあらゆる料理に使われるショウガ。爽やかな香りと辛味が、料理の味わいをアップしてくれる。
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辛くて顔をしかめる=はじかみ
ショウガは熱帯アジア原産の多年草で、肥大した地下茎部分を食用とする。日本には3世紀頃に中国から伝わって来たと言わる。平安時代中期に編さんされた書物には食品として栽培されていたことが記載されている。
古名は「くれのはじかみ」。「はじかみ」は「歯でかんで顔をしかめる」の意味で、山椒やワサビなど辛いもの全般を指す言葉。大陸から伝わってきたショウガは王朝の名をとって「呉のはじかかみ」と呼ばれたようだ。
ショウガの根の部分が育ってすぐに収穫・出荷する「新ショウガ」は6月~8月の限られた時期にのみ出回る。水分が多く、辛みがマイルド。フレッシュな野菜として、食感を楽しむのに向いている。
スーパーなどで一年中安定した価格で販売されているショウガは、収穫したショウガを数カ月貯蔵・熟成したもので、「ひね(=古)ショウガ」とも呼ばれる。水分が抜け、辛みが強くなるので、すりおろしたり、刻んだりして、薬味や臭み消し、料理の味付けなどの香辛料としての本領を発揮する。
ショウガには、発汗を促したり、血液の流れを促進させる作用があり、風邪の初期に用いられることが多い漢方薬の葛根湯(かっこんとう)にも配剤されている。煮込み料理などにショウガを入れるとホカホカと体の内側から温まるのは、生薬的な働きをしているからだ。
手頃な価格で年中手に入るショウガだが、「すりおろすのが面倒!」という人のために、1970年代からはチューブ入りのおろしショウガが販売されている。いつでも手軽に使えるので、薬味や料理の隠し味にと冷蔵庫に常備している家庭も多い。
バナー写真:PIXTA
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